ばたりぃの旅日記

世界放浪中の主婦です。

2020年に移転!?4年連続アジアNo1レストランに輝いた「Gagan(ガガン)」に行った感想〜ネタバレ有り無し両方掲載〜

Asia's 50 Best Restaurants というランキングをご存知でしょうか。

 

サンペレグリノアクアパンナがスポンサーを務めるランキングで

アジアベストレストランの他にも、アジアの注目女性シェフランキングや、新店舗ランキングなどもあります。

 

実力派のアジアレストランを探すのにとても重宝するのです。

 

今回紹介する「Gagan(ガガン)」は

当ランキングで2018年まで4年連続1位に輝いてきました。

 

日本の数々の名店を抑え、上位を守り続けてきたレストラン。

2019年5月時点の最新情報を含めたお店の感想をまとめました。

 

◆目次◆

gaganについて

 

提供しているのはモダンインド料理。

インド料理といえばカレーを思い浮かべた方、ちょっと待ってください。

 

ただのカレー料理ではなく、インド特有のスパイス使いを主軸に日本料理をも交錯させた次世代フュージョン料理で今話題の分子ガストロミーなのです。

 

※分子ガストロミー(分子料理)とは・・?料理の調理の過程を分子レベルまで考えた科学の側面からアプローチした料理。

 

シェフはガガン・アナンド氏。

スペインにあった世界一予約の取れないレストラン、エル・ブジ出身のシェフです。

独特な調理法は、このエルブジでの経験が強く表れているいると言えます。

 

 

4ヶ月に1回メニューが変わるので、行く度に新しい体験ができることも魅力のひとつ。リピーターも多いそう。

 

 

2019年5月に新メニューに変わったばかりで、早速新メニューを体験しに行って参りました。

 

アクセス 

バンコク市内、ChitLom駅から徒歩10分ほどの場所です。

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ロケーション

 

予約方法

予約は公式サイトから行えます。

メールでお店へ希望日と時間を送り、返事とともに空きがあれば予約が完了するシステム。

 

何度も英語でのメールのやり取りが必要になりますので、不安な方は日本語で予約できるサイト からの方がスムーズだと思います。

 

予約時間は、17:30〜と21:30〜の二部構成となっています。

 

私たちは遅い方で、1ヶ月前に予約を行いました。

 

早い時間から埋まっていくので、17時半を希望の場合は早めから予約されることをおすすめします。

 

早い方は4ヶ月〜半年前から予約をされるそう。

 

私たちは21時半からの予約を確保しました。

2〜3時間と長丁場なので、終わった時間は0時近くになります。

 

ドレスコード

スマートカジュアル

と表記されていました。

 

男性はほぼ100%の確率でポロシャツにスラックスでした。

タイの5月は暑いので長袖のシャツは暑い。

襟付きの服といえばポロシャツになってくるのではと思います。

 

 

女性はワンピースにヒールのサンダルが多いですね。

普段よりもちょっとだけおしゃれを意識する気持ちでいけばOKです。

 

ビーサンや半パンなどのカジュアル着でなければ、そこまでかしこまった格好をする必要もないかなと思います。

 

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料金

料理はコース1択で

8000THB/人

 

飲み物のペアリング

4000THB/人

 

はっきり言って結構お高いです。

ペアリングのお酒も注文すると、おひとり4万円ですね。

 

ネタバレ無しの感想

色んなお店で食事をしてきた中でも、これまでの人生において間違いなく一番楽しい食事となりました。

 

 

食事をしてから3週間ほどたった今でもなお、当時のことを思い出すと(写真を見返したり)幸せな気持ちになるくらい、余韻が凄い。

 

 

・食事が好きな人

・独特な、革新的な体験がしたい人

・なんでも楽しめる人や新しいことを取り入れることが好きな人

 

そんな人は間違いなく満足できるレストランだと思います。

 

 

それに欠かせないのが

気兼ねなく話せる仲の良い人と行くこと

です。

 

それに尽きるのではないかと思います。

 

ガガンでは、奇想天外なお料理の数々が全25品提供されます。

食事を味わう中に25回分の驚きとワクワク感が詰まっています。

 

そういう意味でも、一緒に楽しめる人と行ってみてください。

 

 

お値段に対する料理の評価は、いろんな口コミサイトを見ると賛否両論でした。

 

全部カレー味でしょ。と書かれている口コミも見かけます。

確かにインド料理を基盤にしていることからも、スパイスを使用した料理がたくさん出てきます。

 

正直、分子料理と言われてもそこまで細かい味の評価は私自身の舌では表現しにくいのですが、それぞれ違った味で全て同じカレー味だ。とは全く思いませんでした。

 

美味しいお店は世の中にたくさんあります。

美味しいことは大前提で、五感全部で楽しめること。ここがガガンの魅力です。

 

 

なので、ただ美味しい料理を雰囲気の良いお店で味わいたいのであれば少し違うかもしれません。

 

独自のスタイルで、エンターテイメントとしても食を楽しめることがガガンに行く価値だと思います。

 

行く前までは私も食を通じたエンターテイメントってあまりピンと来ませんでしたが。

 

 

あの映画、ミュージカル、遊園地楽しかったな〜よかったな〜。と

娯楽を楽しんだ後に持つ感想がありますよね。

 

食事が終わった後、そんな気持ちにさせてくれるのが「Gagan」です。

 行ってみて初めて分かる感覚がそこにあります。

 

お店の外観内観

お店の様子は白い外観が目をひく一軒家のレストランです。

 

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外観

受付で予約名を伝え10分程待った後、席に通していただきました。

 

1階のソファ席。コロニアル調の店内の落ち着いたインテリア。

店内のクッションがタイぽいデザインですね。

 

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内観

お店のウェイターさんが挨拶に来てくださいました。

 

なんと日本人。

 

gaganには3人の日本人が在中しているとのこと。

 

 

 

それではショーの一部始終を見ていきましょう。

 

 

ネタバレ有りの感想

行く前に内容をまだ知りたくない方はご遠慮ください〜

 

 

まずは席に着くなり、目に飛び込んで着たメニューが

 

全メニュー25品です。

とんでもない品数です。

 

どんな料理が出てくるのかな?なんて絵文字メニューを見て会話しながらだと、待っている時間も一層楽しくなるものです。

 

絵文字は世界共通文字ですから、画期的なアイデアだなと思いました。

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メニュー

ドリンクはペアリングを注文。

9種類のワインを料理に合わせて出していただけます。

 

 

 

さて、最初のワインが出された後お料理が運ばれてきました。

怒涛の25品の始まり。

 


1品目🏺

食前のドリンクです。

竹の筒が置かれます。しばらく経って、食虫植物のウツボカズラが運ばれてきました。 

 

1品目から想像を超えています。

ウツボカズラにジンジャーの効いたドリンクが入っていて、竹筒をストロー代わりに飲みました。

 

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2品目💥

ガガンの定番メニューで薄い膜にスパイスが効いたヨーグルトを包んだ料理。

「Yogurt Explosion」という料理だそう。

一口でいただきます。

 

中からスパイスヨーグルトが弾けてなんとも不思議な感覚。

 

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3品目👅

続いてメニューに書かれた絵文字では舌マーク。

料理が運ばれる前にスタッフの方が音楽を鳴らし始めます。

軽快な音楽とともに運ばれてきたのは

 

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「Lick it up!」

そう、ガガン名物の直に舐めて舌で味わう料理。

これまでこんなスタイルの料理があったでしょうか。

 

 

目の前に置かれた時の困惑は食べ始めた途端に楽しさへ変わっていきます。

犬になった気分で味わいましょう。

 

 

カラフルなソースが合わさって美味しくて言われなくても隅々まで舐めたくなる料理です。

適当に並べられたようで、下から上へ味わうと美味しくなるようにしっかりと計算された配置らしいのです。

 

 

行儀が悪いと言われるようなことを堂々とできるんですから、ワクワクが止まらない。

これぞガガンマジックです。

 

4品目🥚

卵の巣。巣はポテトを揚げたもの。サクサクした食感が楽しい。

インドのスパイスが香る一品です。

 

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5品目❄️

ひよこ豆をフローズンにしたもの。

ただのパウンドケーキを想像していたら、フローズンケーキでした。

 

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6品目🌾

えんどう豆の蒸しパンの上にえんどう豆のムースが乗っています。

ふわふわで美味しい。

このお料理はどこかで食べたような・・そう大阪で食べた「Fujiya1935」だ。

 

どちらがどちらにインスピレーションを得たのか。それとも偶然でしょうか?

 

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7品目🍪

絵文字の通りクッキーのような食感。

抹茶のようなパウダーは青海苔

和のテイストが随所に感じられます。

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お皿が妙な形をしていますが、運ばれてくると段々と形ができていきます。

 

8品目🥔

こちらはスパイスが香るコロッケのようなホクホクした芋でした。

見た目からは想像できない味が客を楽しませてくれます。

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パズルのようなお皿を合わせると、インドの地図が出来上がりました。

 

 

こちらは日本の有田焼きで特注したものだそうです。

 ガガン氏の出身は右上に飛び出た部分の「コルカタ地区」出身だそうです。

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9品目🧠

9品目は料理が出される前にアイマスを着けるように指示があります。

目隠しをし、真っ暗な状態で全く見えない謎の料理が運ばれます。

 

スタッフさんに誘導されながら一口で食べました。

 

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ねっとりしていて、美味しい。

それ以外はわかりません笑

 

目隠しを取ると、残ったのは猿の骸骨の頭だけ。

 

これは何だったの?と聞くと、猿の脳みそですよ。と

えーー?!嘘でしょ?!

と驚いていると冗談です。とのこと。だよね。

 

食べたものはカラフルな脳みその形をした料理。

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キャベツを使った料理だそうです。

過去に本当に豚の脳みそを出したことがあるらしく、何かの脳みそだと思ってビビるお客さんも多いそう。

 

料理や食べる様子はスマホで全部スタッフさんがおさめてくださいました。

iPhoneでムービーを撮りながら静止画を撮る方法をスタッフさんのお陰で知りました笑

 

10品目🍄  

見た目はトリュフのようなこの料理。

シュー生地でした。

 

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10

出される器も見た目も驚きの連続です。

 

11品目🍅

どうみてもいくらのお寿司にしか見えない10品目。

食べても、いくらかな?とそう思ったくらいです。

 

絵文字の通り、トマトからできたお料理。

言われるまでわからなかった。

 

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11

見た目からの刷り込みって面白いですね〜

 

12品目🌽

カラフルな包み紙に包まれたトウモロコシのかき揚げのような料理。

かかっているカレーパウダーとよく合います。

 

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12

13品目🍊

絵文字通りみかんの風味でした。

 見た目からは全く想像のできない味の連続です。

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13

 

14品目🤤

 雲丹がたっぷりと乗った14品目。

やはりお値段分、高級食材もふんだんに使われているのでしょうか。

一口でいただきました。

雲丹の香りが口全体に広がって、絵文字のような顔になりました。

 

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14

15品目🍣

お寿司です。

 

お肉のように見える15品目は炙りマグロです。

鮪の下はシャリに見立てた玉ねぎでした。

 

お口の中でとろけて食べても霜降り肉ですよね。と思わせるジューシーさ。

かなり美味しかった。

 

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15

16品目🌱

茶碗蒸しです。

スープには、キノコの旨みを抽出したスープをかけていただきます。

 

目の前での演出も楽しいです。

 

洋風茶碗蒸しのようで、美味でした。

 

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16

17品目🦐

海老をスパイスソースに付けていただきます。

 

大ぶりの海老が食べ応えがあって、ソースも美味しくて残ったソースを手でねぶって食べました。 

 

全部手でいただくので、ここまでくると行儀など関係なく何でもアリであるような気分にさせられます。

 

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17

18品目🍜

 スープと麺です。

 

こちらもカレースパイスを効かせていますが、一つ一つ異なります。

全てカレー味。とは言い難い、風味の異なるテイストなのです。

 

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19品目💨

絵文字の意味は、燻製の煙です。

 器の蓋を開けると、燻製の煙がふわっと。

 

そこにはラム肉のチョップが。

 

臭みがなく上手に料理されています。

夫はラム肉が苦手でしたが、身も柔らかく、満足していました。

 

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19

20品目🦀

 蟹の身と濃厚なソースを一緒にいただきます。

 

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20

21品目🔥

 燃やされたバナナの葉に包まれた炊き込みご飯です。

金目鯛が上に乗っていました。

皮がパリッとしていて脂が乗っていて食べ応えがありました。

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21

 

22品目🍈

最後の4品はデザートです。

はじめにお口直しのような可愛らしい一品。

水に浮かんでいる白いボールだけ食べられます。

 

メロン風味のホワイトチョコレートでした。

 

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22

23品目🥭

子守唄のような音楽が流れてきました。

 

なんと哺乳瓶に入ったマンゴージュースが登場しました。

 

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23

二層になったジュースを攪拌して、飲みましょう。

 

哺乳瓶から飲むのは実に32年ぶりでしょうか?

客観的に見ておかしい。

大の大人たちがみんな揃って哺乳瓶をくわえています。

シュールすぎ笑 なんのプレーだ笑

 

とか言いながら一気に飲み干しました。

マンゴージュースを飲むだけなのに、めっちゃ楽しめました。

 

24品目🌳

盆栽のようなデザート。

 

 

木の部分はチョコレートのクッキー。

 

桜に見立てた花の部分が蒸しパンでふわふわでした。 

全部食べられます。 

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24

25品目🕹

パックマンの音楽とともに最後の締めのデザートはパックマンの形のアイスです。

 

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25

 

全25品。

 

 

圧巻でした。

少食の女性には多すぎるかもしれません。

私は夫の食べ切れない分も食べたくらい完食しましたが笑

 

食後のコーヒーもいただきました。

 

 

2階席のキッチンの前にあるカウンター席が特等席だそうで、もし次回訪れるならば早めにカウンター席を指定したいですね。

 

ペアリング

最後に、出していただいたペアリングについて紹介します。

 

 全て自然派のBIOのワインなんです。

 

9杯ですが、通常のワイングラスに注ぐ量よりも少な目に注がれます。

途中追いつけなくて、ワイングラスが2〜3個テーブルにある状態の時もありましたが。

 

 

日本酒の「作」や「オレンジワイン」も登場したり、バラエティー豊かな9品でした。

 

全部載せると膨大になるので、ワインのボトルだけ掲載させていただきます。 

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ワインペアリング

お土産 

ガガンオリジナルのTシャツがお土産です。

 

事前の予約確認の際にどのTシャツが良いか?と聞かれていました。

 

デザインとサイズを回答していましたが、当日選び直すこともできます。

スタッフさんが合いそうなサイズも教えてくださいます。

 

 

食事の後半からはテンションがあがり、Tシャツを着て食事を楽しんだ私たち。

 

実際に手に取ると、肌触りもよく良い生地でできていて、良いお土産になりました。

 

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ガガンTシャツ

2020年をもって閉店予定?

ガガン氏は2020年に当お店を譲って新しいお店へ移転する予定です。

新しいお店の場所は、日本の九州2021年オープン予定だそう。

 

現在福岡にある「Goh」とコラボレーションしてお店を展開するとか。

噂によると、九州のどこかで宿泊ができるレストランをオープンする計画を立てているそうです。

これからの展開も目が離せませんね。

 

英語でのやり取りに不安がある方は、グルヤクの日本語でも予約できるサイト を通じて予約されるとスムーズです。

 

eatatgaggan.com

 〜お店の情報〜

Gagan

住所 

68/1 ถนน เพลินจิต Khwaeng Lumphini, Khet Pathum Wan, Krung Thep Maha Nakhon 10330

定休日 日曜日

電話 +66 2652 1700

 

 

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