ばたりぃの旅日記

世界放浪中の主婦です。

ブルゴーニュで本場ワインの試飲をしたら予想以上に感動した話

友人宅へ遊びに行った際に連れて行ってもらったブルゴーニュのワイナリーについてシェアしたいと思います。

 

ブルゴーニュ産のワインといえば大人なら一度は耳にしたことがあるはず。

お酒は大好きでワインもよく飲みますが、美味しかったワインの銘柄とか産地とか全然覚えられないからいつも忘れて同じものを買えない私。

 

恥ずかしながら、ブルゴーニュ地方がフランスのどこにあるかも知りませんでした。

ディジョンに住む友人の元へ向かう電車の中で何気なくGoogleMapを眺めていると、ブルゴーニュ大学という文字が。

そこで初めて、なにやらワインの名産地が近いぞということに気づいた次第です。

 

そんな私を見かねた友人が連れて行ってくれました。ワインの本場ブルゴーニュに。

ディジョンから車で約30分程。

こちらが世界遺産にも登録されているブルゴーニュのワイン畑です。

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世界遺産になっているワイン畑の景観

世界遺産に選ばれた理由はこの景観だけでなく、ワイン造りのノウハウや建造物にも由来しているそうです。

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旧市街

 トリックアートもあり、可愛らしい景観の市内。

 

今回訪れたワイナリーは「PATRIARCHE」さんです。

 

www.patriarche.com

 

こちらのワイナリーは1780年から始まった歴史の長いワイナリー。

 

ブルゴーニュのワインが造られ始めたのは15世紀ごろからですが、17世紀からワイン産業が発展してきたことを考えると、流行の最中に生まれたワイナリーなのだと思われます。

 

ブルゴーニュでは最大規模の地下貯蔵庫となります。

 

入口はこちら

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エントランス

割と広々とした駐車場も完備されています。

 

入口を入ると、売店が。

レジの人に人数を伝えると、入室カードと試飲用のカップをもらえます。

料金は

個人でガイド無しでまわる場合は17ユーロ

ガイド付きお土産付きは38ユーロ(特級ワインも飲めます)

20人以上の団体ツアーだと12ユーロとお安くまわれるようです。

事前に予約することも可能です。

 

私たちはガイド無しのツアーを選びました。(友人がガイドです)

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受付と売店

こちらのカップは持ち帰れます。オシャレな計量カップになりそうです。

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試飲カップ

見学は地下室です。

階段へ地下へ入ると冷房もなにもありませんが、ひんやりとしています。

地下室の独特のカビ臭い匂いは全くなく、洞窟の中にいるような土の香りがしていました。

 

ワインの樽がずらり。

ドラマや映画の世界で見るあの光景です。

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はじめに通る場所は2000年代に造られた比較的新しいワインの貯蔵庫。

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貯蔵庫

壁全体にぎっしりと瓶が並んでいます。

はじめ見たとき、埃被りまくってるし大量の空き瓶か??と思ったのですが、違いました。

これらは出荷前のワインで、保管されてるようです。埃はもちろん綺麗にしてからラベルを貼って出荷されるそうです。

このように置かれている間も熟成されているのでしょう。

 

貯蔵されているワインの本数は300万本というから驚きです。

 

しばらく進むとテイスティングの文字が。

待ってました。

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とその前に、次の部屋にはまた貯蔵庫がありました。

 

団体ツアーの方々がいて、ガイドさんが詳しく説明されていました。

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私たちは足早にテイスティングの矢印の方へ。とにかくワインが飲みたい一心です。

 

 

途中で年代毎に分かれた棚に入ったワインがありました。

古いものは100年前のワインまであります。

私の生まれ年のワインだけ棚は空っぽでした。なぜ。

自分の生まれ年がヴィンテージワインに並べられているとは感慨深い。

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年代もの

ブルゴーニュのワイン畑は地図のように南北に長細く広がっていて(写真は横向きにしたものです)、ワインの銘柄毎にワイン畑を細かく区分けされています。

ここからここまでの畑で採れたブドウからできたワインが「ロマネ・コンティ」というようにです。

 

色分けされているのが畑の格付けで、一番濃い赤が特急ワイン(grand cru)ピンクが一級ワイン(premier cru)緑や黄色が村のワイン(geverey chambertin)、地方名(単なるbourgone)と分けられています。

 

ラベルにこれらの文字が書かれていることが多いので、良いワインかどうかを見分けるときの指標になります。

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ワイン畑の地図

 

さて、ようやく試飲会場の入口に到着しました。

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試飲会場入口

まずは白ワインから。

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ワインの横に番号が書いてあるので、番号の順に飲み進めていきます。

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ここから赤ワインです。

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ご覧の通り、番号が進むに連れて、お値段も高くなります。

そう、手元のワインを飲む場合は安いワイン→高いワインの順で飲むと、より高いワインが美味しく感じられます。

 

ニュイサンジョルジュは、友人宅で飲んでからとっても気に入ったので今回はこれを購入するぞ。と思っていました。

どの年代のものにするかな、と物色していると・・

オーナーさんが特別に他のワインのテイスティングをさせてくれました。

多分これらのワインよりも良いワインです。
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「Hospices de Beaune」でした。

2014年と2016年のワインを両方飲ませてもらいました。

同じ種類のワインなのに全然味が違っていることにびっくり!

 

ニュイサンジョルジュよりも美味しいものを飲んでしまったので、こちらが欲しくなり、2016年のものを購入することにしました。

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そして最後に、これまた特別に特急畑のワインを飲ませてもらえることに。

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grand cru

「Charmes Chanberin(シャルム シャンベルタン」です。

友人が大興奮する様子から、とても価値の高いワインだということがわかりました。

言うまでもなく非常に美味しかったです。

おそらく日本で買うと2〜3万円はすると思われます。

 

ワインによって、獣(ベーコンのような)のような香りのするもの、土の香り、果実味が強いもの。全て偶然ではなく、作る工程でできた味と香りということを学ばせてもらいました。

とても有意義なツアーになりました。

今まで赤ワインって、歯も黒くなるし、だいたい同じ味だし私は白ワイン派よ。

と思っていましたが、完全に井の中の蛙状態でした。

 

これからは赤ワインを楽しめる大人の女になっていきたいです。

 

ちなみにブルゴーニュ産のワインを見分けるもう一つの指標として、瓶の形があります。

左の2本はブルゴーニュ産、右はボルドー産です。f:id:world-travel:20190522214601j:plain

なで肩のワインはブルゴーニュなのです。

 

ブルゴーニュワインは、ひとつのワインを作るために1種類のぶどうから作られていて、よく見かける赤い粉(おり)が浮いてこないことが特徴。

ボルドー産にはおりがあるので、イカリ型の瓶でおりをせき止めながら飲むらしいですよ。島耕作の漫画でもそう言ってました。

 

それでは。

 

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